大好きな重機を仕事に。多趣味で熱い新人エンジニアの日常に迫る!

黄色の大きな躯体でダイナミックに働くショベルカーにブルドーザー……。土木や建設工事、除雪、災害復旧など、様々な現場で活躍する重機たち。その能力をいつでもMAXに発揮できるよう、修理やメンテナンスで支えるのが『コマツ富山』のエンジニアだ。今回取材した新入社員の豊岡 大和さん(富山支店サービス課)もその1人。多趣味でプライベートの時間も大切にする、豊岡さんの日常とハツラツとした仕事ぶりに迫った。

重機好きには最高の職場!

『コマツ富山』の新人エンジニア・豊岡 大和さん

新人エンジニアの1日は、朝8時の朝礼・ミーティングから始まる。8時半から16時半まで、工場で建設機械などの基本的な点検・整備に当たる。時には上司に同行して出張修理に行くことも。今は“親方”と呼ばれるマスターエンジニアから、マンツーマン指導を受ける。取引先での修理もすべて1人に任せてもらえるようになるのが目標だ。

熱心でコミュニケーション力も高く、上司や先輩の信頼も厚い豊岡さん。人当たりの良いキャラで、すっかり職場に溶け込んでいるよう。職場環境に不安はなかったのだろうか。

豊岡さん:「重機業界は上下関係が厳しいのかな」と思っていましたが、入ってみたら全くで(笑)。みなさんフランクで優しい。分からないところもすぐに聞け、働きやすいですね。整備の現場はきついイメージがあるかもしれませんが、休日も就業時間もしっかりしているし、労働環境もバッチリ。昔でいう3Kみたいなことは感じないですね。

小さな頃から“働く車”に憧れ、保育園時代は「お気に入りのショベルカーのミニカーがないと泣き止まなかった」という筋金入りの重機好き。モノづくりが好きで入学した富山工業高校では、仲間と『ミラコン』に参加したことも。「やっぱり好きな車に携わりたい」と岐阜県の高山自動車短期大学に進学。そして、エンジニア(自動車整備士)の夢を叶えて、現在に至る。

豊岡さん:何より、職場の敷地にずらっと並ぶ建設機械を目にするとワクワクしますね。特に車好き、重機好きな人には最高の職場です! 重機は部品が重く大きいので大変な面もあるけど、達成感があって面白い。単に作業をこなすだけでなく、創造力も必要です。お客様に対しても、ここをもっとこまめにメンテナンスしたらいいとか、求められている以上のことを提案するよう心がけています。それでお客様から喜ばれたら、「また頑張ろう」と力が湧くんです!

入社の決め手は手厚い福利厚生

就活では、重機や大型トラック、自動車メーカーのディーラーなど県内外14社を見て回り、最終的に『コマツ富山』を選んだ。大好きな重機に携われるのはもちろん、決め手は「なんといっても抜群の福利厚生」だったそう。「企業奨学金制度」もその1つ。奨学金の返済月額の50%~最大80%を、入社後に手当として支援する制度だ。豊岡さんは会社訪問でこの制度を知り、第1号となった。

豊岡さん:プライベートを充実できるのも魅力でしたね。仕事の終わり時間が早く、今は残業もほぼないので定時に帰れます。自分は趣味が幅広く、キャンプや楽器、ダンスも得意。友人と集まる機会が多いので、日曜・祝日以外に月2回土曜休み、有給休暇を取りやすいのもうれしいです。今年のGWにはさっそく有給休暇を利用しました。長期連休にして東京、京都、静岡を旅行し、満喫しました。

研修制度が充実!資格取得も全面バックアップ

新入社員向けの研修は、同じ『IKEDA Group』の会社と合同で、一部実施されたそう。今後はコマツグループ傘下の、新人サービスエンジニア向けの研修や、中部地区のディーラー社員を対象とした研修にも参加する。世界に誇る『コマツ』ブランドの教育体制を体験できるのも魅力だ。

豊岡さん:サービス課の新人は自分だけですが、他部署や同じグループ会社の仲間とつながれて楽しかった。同期の富山いすゞ自動車のエンジニアとも仕事内容など、いろいろ語り合いましたね。みんなとLINE交換し今も交流しています。コマツ本社の研修は、短大の同級生も来るので再会が楽しみ。他県のコマツのエンジニアと切磋琢磨し、スキルアップできる環境も励みになります。

仕事に関する資格や検定に対する支援も手厚い。取得費は全額会社負担。毎月の資格手当もある。豊岡さんは「自動車整備二級整備士」のほか、入社後にクレーンとフォークリフトの運転技能講習に合格した。現在、「玉掛け技能講習」と「中型免許」取得にも挑戦中。中型免許はグループ会社の『呉羽自動車学校』に就業時間内に通える。

豊岡さん:本音を言えば「タダで好きな重機がすべて運転できるようになる」楽しみもあります。たくさん敷地内にもありますし(笑)。運転免許証にも載るし、モチベーションが上がります。

国家資格で言えば、2年後に受けることができる「建設機械整備技能士」を目指している。コマツ独自の認定制度にも挑戦していくそうだ。

「Uターン、地元就職して良かったです」

Uターン就職し、実家で家族と一緒に住み、生活面でも安心という豊岡さん。富山は暮らしやすく食べ物も美味しい。友達も多く、「戻ってきてよかった」と語る。充実した仕事と生活を送っている豊岡さんに、今頑張っていることを聞いてみた。

豊岡さん:今は資格取得ですね。プライベートで言うと7月に納車があり、そういうところでお金も使うので、やっぱり仕事を頑張ろう! という感じですかね。ちなみに車は、SUBARUの30年前のレガシィです。友人から安く譲ってもらいました。自分で整備できるし、エンジニア冥利につきます。

20歳の新人とは思えない落ち着いた口調と、屈託のない笑顔で語る豊岡さん。現在は、冬に向けて除雪車の修理・整備をしているそうで、地元富山の暮らしを陰ながら支えることができるとやる気に溢れている。インフラ整備や除雪、災害復旧、SDGs貢献など、地域の発展と暮らしを下支えする『コマツ富山』の頼もしいサービスエンジニアとして、今後の活躍が楽しみだ。